スーパーサンクス

スーパーサンクス
店長 八木淳一(やぎじゅんいち)さん
俵町商店街の一画に、従業員8名とともに地元の台所としてスーパーを経営する八木店長。両親が大野にスーパーを開店して、2代目店長として俵町に住んで20年。一時期は、市内4店舗を切り盛りしていた。小さい時から、両親の働く姿を見て育ち、親御さんの跡を継ぐ形でこの仕事に従事。俵町は、顔馴染みの方が多く、だからこそ新鮮な食材を店長自らが早朝から吟味して仕入れる。
お店の自慢は、生きのいい鮮魚。佐世保の魚市場から仕入れている。野菜も、干尽の青果市場からほとんど購入。お惣菜は、自家製。早朝からの仕入れは、冬の寒さが堪える時もあるけれど、お客様の「おいしかったよ」の一言が何よりの励みになる。
矢岳の店舗で商売をしていた時、佐世保に大型台風が上陸。市内の他の商店街もその日は早々にシャッターを下ろし、早めに店じまい。でも、お客様が来るかもしれない、との思いで少しだけサンクスのシャッターは空けておいた。すると「助かった~」の声とともに、来られるお客様が。天災は、人の力の及ぶところではないが、そういう不測の事態に対応できるのが個人商店の醍醐味。助け合って生きている、という実感が湧く。昭和の終わりか、平成の始め頃の話し。
それからも、お客様の笑顔の為に、早朝仕入れを欠かさない店長だが、一度だけ死にそうな目にあったことが。ある冬の寒い日に、俵町商店街の道も氷が張り、車の運転がどうかな?と思う時があった。でも、これまでもこれくらいの寒さは経験している、とチェーンも履かずに魚市場へ。そこで、車をスリップさせてあわや海に落ちそうに。その時、「ああ、どんな時も気を抜くのはよくないな…」と強く思った。商売も、生活も。
スーパーサンクスのお客様は、ほとんどが顔見知り。高齢者も多くなってきている。2~3日顔を見ない方が入院したと聞くと、心配ではあるが、その方が元気に戻ってきて「久し振りです」とスーパーに足を運んで下さると、ホッと一安心。
自分も、2度ほど入院したことがあるけれど、お店の様子、近所の方の近況が気になって、早々に退院したりする。退院するとお客様が「大丈夫だったね?」と温かい声をかけて下さる。そんなお客様の声、従業員さんたちの頑張りが、八木店長の元気の源となっている。


電話番号 | 0956-22-1016 |
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住所 | 長崎県佐世保市俵町6-16 |